鹿沼市の歯科 歯医
歯科医院に行くのは口の中に問題があるときだでと思っていませんか?
私の仕事は穴を掘ってつめることではありません。

祖母と最期の時を過ごして、自分の信念ができた。

医療者として、患者さんの全身の健康を最優先しています。

悪いと知っていて変えないのはなぜ?

歯を失う原因のほとんどが歯周病30代の日本人の9割が歯周病多くの高齢者が総入れ歯

歯周病は誰が治すの??

安易に考え、一番勘違いしているのは歯科医自身

歯科医院に行くのは、口に問題がある時だけだと思っていませんか?

大切なスタッフのみんなへ

大事なのは、人間としての在り方。

幸せになるために生まれてきた、あなたへ。

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歯周病治療が歯科治療のスタートだとしたら、咬合治療は、歯科治療のゴールです。
患者さんの全身の健康を考慮しながら口の中の不具合を取り除いて、ちゃんと噛めるようになること。全顎咬合(ぜんがくこうごう)治療。これが、歯科医の仕事です。

「噛み合わせ」をちゃんと理解できていなかった自分を、恥じた経験

歯科治療には、手順があります。
歯に詰め物やかぶせ物をしたら、必ず咬合(こうごう)をみます。青い紙や赤い紙をカチカチと噛んで噛み合わせを調整する、仕上げの段階です。

私が歯科医になってすぐのころの話をします。
担当していた患者さんの歯を治療し、かぶせ物をつけたあと、いつもの手順どおり、患者さんに「噛んでみていかがですか?」と聞きました。

たいてい、「いいと思います」とか「大丈夫です」という返事が返ってくるので、「そうですか。じゃあ、お疲れさまでした」と治療が終わるはずだったのですが、その患者さんは違いました。

ちょっと不安そうな顔をしながら、
「少し歯の噛み合わせが高い気がするんですけど、先生から診てどうなんですか?」と、たずねられたのです。

このとき私は、愕然としました。
患者さんに、答えられなかったのです。

自分がずっと繰り返していた、とんでもない勘違い。

詰め物やかぶせ物をしたら、患者さんに「噛んでみていかがですか?」と聞くのが習慣になっていただけだった、ということに気付きました。自分の勘や患者さんの感覚だけに任せていると、咬合関節に問題が生じることがあるのです。咬合関節の問題は、歯の崩壊につながることもあります。それを知らずに、そのことに気付かずに、私はずっと治療していました。

当時はシビアに考えていませんでしたが、今ならよく分かります。関節のズレが全身の健康を害する可能性があるのだ、という、自分の理論や正しい知識がないと、本物の歯科治療とは言えません。それなのに当時は、正しい手順で、ていねいな言い方、ていねいな対応をする。それが歯科医療サービスだと勘違いしていました。この患者さんのおかげで、自分の誤りに気付くことができたのです。

本当の歯科医療サービスとは、自分の指針を持つこと。それに向かって、最大限の努力をすることだと、ようやく分かったのです。この患者さんのおかげで、私は「自分が歯科医として何を患者さんに提供できるか」ということについて考えるようになりました。

そして、この出来事がきっかけとなって、噛み合わせについて色々勉強をし始めました。

患者さんの歯だけを見て咬合調整をしたら、体のどこかに必ずひずみが出てしまう。

休みの日を利用して、大学の図書館に行って膨大な量の文献を読み、色々な講習会に参加して患者さんの治療をしましたが、結果は無惨なものでした。

今思えば、それは当たり前です。
私は、患者さんの歯しか見ず、咬合紙の色がついた歯を、理論的に削って噛み合わせを調整していたからです。今でも、このやり方しか知らない歯科医は多いと思います。でも、この方法で咬合治療をすると、必ず、体のどこかに無理が出てくるのです。

患者さん自身と患者さんの全身を診なければ、歯科治療なんてできない。

「自分が知っている範囲の知識やその応用程度では、患者さんが良くならない――」そんな咬合治療で悩んでいたとき、偶然の巡り会わせで、広島で開業している藤田先生の顎関節の講習会に参加することになりました。

そして、私の咬合の概念を変える、今までにない衝撃を受けたのです。

大学で学び、一般的に行われている機械的な噛み合わせ治療は、人間の体には適合が悪いことを藤田先生の講習で初めて知りました。従来の方法で噛み合わせを調整していくと、身体機能や時には精神的にも、状態が悪化してしまうことがあるのです。

全顎咬合(ぜんがくこうごう)治療

患者さんの全身を考慮して筋肉、顎関節、頚椎(けいつい)などを診ながら行う藤田理論にのっとった咬合治療は、正しく噛めるようになるだけでなく、筋肉のバランスも良くなるので顔の輪郭がかわりますし、全身も精神的にも健康になっていかれます。

頭痛や肩こり、腰痛や股関節の痛みといった不定愁訴はもちろん、不調が続いていたプロスポーツ選手を治療したら、直後のレースで優勝を飾ったり、ネガティブな考えばかりで笑顔をまったく見せなかった患者さんが、治療が進むにつれて明るくなってよく笑うようになったり・・・。

人は普通、座って(上体を起こして)ごはんを食べます。でも、歯科治療ではどうでしょうか?チェアに横になったまま、咬合を見る歯科医がほとんどです。横になれば、当然あごが下がります。その状態で咬合を調整してしまうと、起きたとき(ごはんを食べるとき)にかみ合わせがズレてしまいます。そんな当たり前のことも考慮せずに歯科治療を続けている先生が非常に多いのです。

全顎咬合治療は、患者さんの、そして一般の歯科医の想像以上に、心身の健康に影響を与えています。どんなにいい自費の材料を使って治療をしても、全身を診た全顎咬合治療をしなければ、長持ちせず機能が落ちるばかりか、心身の健康を損なう事だってあるのです。

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